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グルマンライフ

天ぷら あらたみかわ 「松茸の天麩羅がフライを超えた日ー料理はやはり技術が大事」

 あらたみかわ三度目の訪問。茅場町にあったみかわを入れれば,数えきれないくらい通っているが,今回は釣れ始めたハゼを期待して来たが,まだ小ぶりすぎるとかでおいては無かった.しかしながら、今日は改めて天ぷらという調理法に脱帽した。天ぷらの流派は色々あるが、早乙女みかわ一門の力量は頭一つ抜けている。
 結論から言えば,松茸はフライに勝るものはないと何十年も思ってきたが,その考えを改めることになった。松茸は岩手のつぼみでものも良いが,やはりスキルがなくては,こうはいかないだろう.シャキッと噛めば,香りが鼻腔を覆う。あー松茸だーとしみじみ思う.今まで食べてきた松茸の天ぷらはなんだったのだろう.まずは衣が邪魔にならないように絶妙につけるんだろうな。
 みかわの天ぷらの特徴は,松茸が無くとも、タンパク質が多いことだろう。マキエヒが2尾、キス,スミイカ、`メヒカリ,メゴチ、穴子とそれも姿が立派なものばかりである.メヒカリは猫またぎともいい癖のある雑魚だが,天ぷらにすると豹変する。メゴチは身も厚くハゼを補って余りある旨さ。大根おろしも、オツユもお代わりして堪能した.スタートして最初に揚げたのはサツマイモであるが,出されたのはデザートのように最後であった.1時間以上も寝かして火入れをするのは,静岡の成生に先んじた技術だろう。レンコンもナスも文句ない美味さ。
 お客にヨーロッパ人の若い家族連れがいて,隣の客を見よう見真似で食べていたが,外人が天ぷらのスタンダードがミカワになってしまったら,この先の天ぷらはどうなるか心配してしまう。
「あのね,私たちが東京で食べた天ぷらは,これとは全然違うものだよ」と一生言い続けるに違いないだろうな。

trattoria GALLIANO「ディナーで裏を返したー気分はシチリア」

 先日のランチのパスタが気に入ったので,ディナーをしてみた。ランチ時にはいなかったオネーサンがフロアーに居た.行ったことは無いが,シチリア島の田舎に居そうな、小股の切れ上がったという表現が似合う小粋なお嬢さんの雰囲気である.思わず往年の名女優クラウディアカルディナーレを思い出した。本人に知っているかと聞くも,もちろん世代が違いすぎて知るはずもないので,シェフに知っているか尋ねて、知らなければイタリア通とはとても言えない,と宿題にした。
 料理の話をする。
 プラータナチーズのカプレーゼは,まずチーズがとても良質でトマトも夏の暑い陽射しを思い出す旨さだった。
蛤のクリームソースは、蛤のエキスとクリームソースのマリアージュが最高。蛤はこれにして正解だと思う。
ほうれん草とアサリのソテーは,ニンニクが強めで美味いがオリーブオイルが多めなので,フォカチオかバゲットが欲しいところだが、置いて無かったのが残念。
ヤリイカのトマトソースは,トマトソースは,前に食べたペスカトーレ同様,濃いめで好みである。ソースが美味いので、やはりパンが欲しいところ。
 アヒージョは,季節柄フレッシュポルチーニが欲しいところであったがあいにく松茸だと言うので、鮑にしたが,これもマ高の鮑がゴロリと入っていて,ちょっと感動した。これにはガーリックトーストを付けたが,ガーリックは余分だったかもしれない。
デザートのショコラテリーヌは,立派なガトーショコラだ。
 ディナーでも大満足であった.近くの内科でインフルとコロナの予防接種の帰り道だったのでアルコールは控え目であったのが少し残念、また歳のせいか、パスタまで行けなかったのも残念。個人的には課題はパンであろうな。次は肉系も食べて食後のGallianoまで行きたいと思うが,この店の良さは,夜景よりも、明るい陽射しの中で海鮮を豪快に食べる雰囲気にあるのではないか.お嬢さんもその方が,もっと輝くように思うが、考え過ぎであろうか?
 ところで宿題の答えは忘れずに次回にはお願いします。

利行「焼き鳥を日本文化に昇華した稀有な店」

どこで知ったのか定かでは無いがOMAKASEで予約日が来たので,あいにくの秋雨模様の中を出かけた。麻布通りに面した古川橋近くの、新しいビルの3階にあった.有名な食べ物屋が入っている建物だが,利行の名前は無く,戸惑いつつも住所にあっ3階に向かった。マンション風のドアは施錠されており,インターフォンも無い.よく見ると,時間になったら開けるから,しばらくまたれよ、と小さな張り紙がしてあった.えっ、また、これかよ!と幸先が悪いと安じて相棒の到着を待つ間もなく,ドアが開けられ中に入ることが出来た.ほんのりとトーンを落とした空間は和の設えであるが,日本料理店とも鮨屋とも違う.うまく言えないが,奥が深いセンスの良さがある.昨今ありがちなおしゃれな和空間とも違う.焼き鳥屋であることを土壁が表しているのかもしれないが,単純な聚楽壁ではなく,も少し粗野だがヤボでは無い.なんという名のついた壁土だろうか、今度来た時には聞いてみよう.東京の和の空間デザイナーはおそらく限られているから,最近の和食屋はいくつかの似たようなパターンに分かれてしまうが,利行はとても個性的である.一つ記憶にあるのは,青山の宮坂の黒壁の設えの系統か。
利行は薪を使うというから竈門があれば壁がマッチするな。大将とソムリエ兼料理人の二人で切り盛りしているが,救いは二人とも平凡な白衣を着ていて,変にかしこまっていないことであり、これで袴襷掛けでは,こちらがめげてしまうだろう。所作は無駄がなく爽やかであるが,お二人とも体型は爽やかとは行けていないようで,フレンチの三国シェフを思わせる風貌である。
さてさて,前置きが長すぎるのが私の欠点であるが,食事はただ食べるだけの経験では無いと思うからで,平に免じていただきたい。
焼き鳥の,鶏の種類やその部位、他の食材の細かいスペックを取材したかのように語るー趣味は私には無いので,詳しいことは他の方の口コミを参考にされて欲しい。焼き鳥を始め全ての料理は,とても洗練られていて見事である。最後の締めの蕎麦も,島田の薮宮本に劣らずの出来で驚いたことを言い忘れてはならないだろう。
寿司が屋台のファストフードから,現在の形態まで進歩して来たように、焼き鳥という食べ物を究極に昇華したのが現在の利行の焼き鳥の形では無いかと思う。
食材の選び方,下ごしらえから調理の仕方,サービスの仕方まで,その心意気に手抜きは無い.したがって器もよく洗練されている.持って帰りたくなるようなものばかりであった.古唐津,古伊万里、古九谷がふんだんに使われ,デザートはアンティークバカラのシャンパングラスであった.一つ色彩鮮やかなシノア風の皿が気になったが,オタクぽくなるのも嫌で聞くのを諦めた。
 食べることに関わるいろんなことが好きな方にはこれ以上の焼鳥屋さんを見つけることは不可能だろうと思う。もちろん焼鳥単体だけでも極上品であるから,お訪ねになって満足されることは保証できる。私のギァランティーなど何の意味も無いけどね。

麻布台 粋 稲葉「松茸もやはり東京なのかー麻布台ヒルズ「稲葉」で堪能」

別所温泉♨️のトラウマを晴らすべく稲葉の松茸を求めて来訪した.1週間のインターバルであったが,今回は松本産の松茸が籠一杯に山盛り。頃合いの良いのを2本選んで,フライと土瓶蒸しにしてもらった.我が?板長は、再訪を約束をしていたわけでもないのに,パン粉は細目をちゃんと用意いていてくれた気遣いには,ちょっと感動した。馬刺しも確認したが,やはり全く別物、刺しの入った極上品。マグロは大間産があったが、赤身というので山掛けにしてもらったら,芋も自然薯で赤身によく合う久しぶりのほんまものの山掛けであった。マグロの仲卸は,何かとやま幸がチヤホヤされているが、國虎も捨てたものではないな。土瓶蒸しも洗練されている。意外だったのは松茸が割いていない事だったが,香り,歯応えは抜群で文句無し。肉じゃがは,名ばかりでで豚の角煮にじゃがいもが添えられ、じゃがいものピュレがついていた。ご飯は白米のセットにしたが,イワシの丸干しが根津松本のものに劣らず抜群に美味い。新米ではなかったが魚沼産のコシヒカリはやはり美味くて,おかわりをしてしまったが、残りはおむすびにしてくれた。竹皮に包まれているのも昭和の人間には懐かしくも嬉しい。
 地産地消が叫ばれ,地方の産地に行けばそれだけの意味があるかと思いがちだが、実際には東京で食べるに勝るものは殆どない。食べ物で鮮度が勝負というものはそれほど多くはないということなんだろう。
それにしても,稲葉が徒歩圏内にあるのは天の差配と感謝する他はない。

草笛 上田店「信州蕎麦のスタンダード?」

別所温泉の帰りにランチで寄った.当日営業していて,予約ができて,広い駐車場があるという条件を満たしていたのが当店であった。もちろん地元で評判の蕎麦屋に限定した上である。
大店である.昼時でもありほほ満席,予約なしでは並ぶかも知れない。野菜天ぷらざる蕎麦に胡桃だれを別注文した.待つことも無く供されたが,店員さんは無愛想て可愛げがないおばさん。蕎麦の評価は普通の蕎麦専門店と,対照比較して述べる.まず蕎麦の量は半端なく多くて,日頃物足りなく感じている向きには嬉しい量だ。蕎麦は多少は香りが高いが,普通の町蕎麦レベル.粘りついていて手繰るのが難しい。おそらく出来合いの玉になっているのをザルに乗っけてくるんだろうな。つけ汁も平凡.出汁は効いていなくて少し甘い系。期待の胡桃だれも,東京に比べるととても甘い。ほぼペースト状なので、つゆで薄めなければならないが,説明はない。天ぷらは,蕎麦屋にありがちな天ぷら粉を使ったカリカリ系。蕎麦湯は最初から同時に持ってくるので,冷めてしまうが,言えば熱いのに替えてくれた.長野県ではあちこちに店舗のある人気店のようだが,特別の拘りがあるわけでもなく普通の町蕎麦として人気があるのだろう.したがってわざわざ行くと少しがっかりするかも知れない.塩田平と佐久平の蕎麦文化の違いかも知れないが、佐久には,わざわざ行く価値のある蕎麦屋が幾つもある。何事も多様性があって良いと思う。

trattoria GALLIANO「トラットリアとはかくなるものか,ランチだけではもったいないかも。」

お昼ご飯にパスタが食べたくなって,いつもの自前のペペロンチーノでは物足りなかったので、麻布十番,ランチ,本格的パスタで検索して,カジュアル過ぎない店として当店を見つけて電話予約が取れたので,暑い残暑の中を出かけた。新しいビルの中にイタリアンらしい粋なタイル張りのスタイリッシュなお店があった.汗をかいた身体にレモンと林檎の入ったピッチャーは嬉しい。まずは上出来。
メニューは最近多くなってきたQRをスマホで読み込むスタイルである.これは苦手だが,別にQRコードが読み込めない訳ではないよ。年寄りはスワイプして読むのが苦手なんだよ.なぜなら短期記憶が出来なくなり,前のページを忘れてしまい選ぶことが出来ないのだ。やはり一覧になって全てが同時にないとダメなんだよ。よくデザートを選ぶ際にスタッフさんが口で説明してくれても,最後には最初のやつを忘れてしまっていて困るのと同じ現象だ。飲食関係者の皆さんは,加齢による大脳生理の変化を知らないと,高齢化社会は生きて行けないと思う。お店のタプレットで見せてもらい、それはともあれ,パスタはペスカトーレにした。サービスにグラスワインがついたので,気をよくしてトリッパを追加した.ハチノスの質も良く,長めに切られていて存在感があり,トマトソースも上出来。ペスカトーレは,パスタもモチモチ感もありアルデンテ加減も良い.なるほどこれがトラットリアかとわかった気がした。但し、家人の頼んだマルゲリータはダメであった.教訓、釜のないところでピッツァは食べない。味はリストランテでも,少しメニューも設え、サービスもカジュアルにすればトラットリアとなるのだろう。改めてメニューを見ると,アラカルトも豊富で食指を動かすものも多く,これはディナーもありだなと感じて,暑い中を外に出た。十番はイタリアンも激戦区である。イタリアン発祥の老舗から、どこかからの移転組、若いシェフの旗揚げ組まで多彩である。トラットリアがわどのように存在感を示していくのか,これは日本のイタリアンの試金石になるかもしれないな、と。これは誠に要らぬ世話であると反省し,近くの豆源で何種類かのピーナッツを買って帰った。

灯台下暗し,融通無碍な板長のフレンドリーさは三つ星

以前は何度か通っていたが、ここしばらくはピークハンターのように巷間よく知られた有名店ばかりを歩いていたのでご無沙汰していたが,あてのない日に思いたって訪問した。カウンター席に座るや否や,籠いっぱいの松茸を見せられた。それも傘の開いていない,ころやつぼみばかりである。今年は地元でもまだ出回っていないと伝え聞く信州産という。焼くか,土瓶蒸しか炊き込みご飯のいずれかでどうかというので、ころあいの良いものを選んで,4つに割いてフライにして欲しいと言うと,2もなく了承してくれた。またメニューには無いが小芋の揚げたものは無いかと聞くと、石川芋で良ければと,受けてくれた。その他は寄せ豆腐,柔らかい油揚げ、壬生菜の御浸し,銀杏、加茂那須とアナゴの焚き合わせ,戻り鰹のづけ,焼き鯖寿司を頼んだ。いずれも出し加減の良い上等な一品であった。松茸のフライはどうだったかと問われたので,パン粉は目の細かい方が良かったかも,と感想を述べたら、御意とばかりに同意してくれて,それは次回の楽しみということになった。自分の見解を持つのは必要だが、それが最善だからと有無を言わさず客に押し付ける料理人は少なくはないが,客のリクエストに応えてこそプロではないかと思う。
そんな融通無碍の凄腕の料理人を日常でもハレの食卓に置けたら,これ以上の贅沢はないのではないかと改めて感じて帰ってきた。和食,フレンチ,イタリアン、中華など各々に一人見つけられたらな,と思うが,それは欲張り過ぎでしょうか。麻布台ヒルズもようやくかなりこなれてきたので,秋空になった今が訪れる時期かもしれませんね。

山本牛臓 麻布十番店「ホルモンヌを目の保養に究極のホルモン鍋を食らう」

グルメを気取るGoetheの有名人が勧めていたので行ってみたら,ドンピシャで驚いた。コース料理は飲み放題付だけなので,アルコール類ドクターストップの身ではもったいないと思いアラカルトにした。突き出しはアミの佃煮と枝豆であったが,すこぶる美味い。あとはオススメの炙りユッケ,チヂミ,もつ煮込み,メインは王道のホルモン鍋,牛蔵ホルモンチョンゴルにした。ユッケを少し網焼き風にするのは生肉規制を避ける目的かもしれないが,それがなかなか美味い。チヂミは,今まで経験したことが無いほどに外はパリ,中はふんわり感のもので,これは自分で味わってもらうしか無いだろうな。感動的だったのはホルモンだ。1メートル?もあろうかというマルチョウを鉄鍋でソテーしてフランベしてから,ハサミで小切にしてそこにスープと野菜を入れて煮込むのだが,食べごろまで優しいオネーサンがついて世話をしてくれる。辛さはステージ1から任意である。昔同じ十番に千栄という韓国宮廷料理店があったが,それよりもホルモンの量も半端ないし,鮮度が違うのか弾力も違う。味は少し甘めではあるがコクがあり限りなく食べられる。この出汁にこそ秘密があるんだろうな。チョッポギもニョッキより歯応えが良い。二人で2,3人用はボリュームオーバーではあったが,最後にこれをオジヤにしない手はないと思い、ご飯を注文したら、とびっこ炒飯セットを薦められた。フグのオジヤのスープ無い系に近いものをつくり,それを徐々に煮詰めていき,最後はモンジャ焼きのようにして石焼きピピンバ風にお焦げを作って火を止めた。とびっこのプチプチ感も新鮮で一口のはずが完食してしまった。ひっくり返る程食べたが,この店ならデザートも美味いに違いないと,意地汚くわらび餅と杏仁豆腐を頼んだ。女子ウケしそうな可愛いうさぎの形で出てきた。これならデートでも使えそうだな。客層は,品のいいオムニの家族連れから,意外にも妙齢で小顔でお洒落な、いわゆる港区女子が女子だけできているのが何組もいた。自立したホルモンヌとでもいうのかな。やっぱり女の子も可愛いだけじゃダメなんですヨ。

虎景軒「絶好の立地でフレキシブルなサービスが信条かな、」

いろんな情報から,もっとハイブランドな高級中華を想像して初来訪。お手並み拝見とランチの飲茶コースをOMAKASEで予約して行った。平日にも関わらず,ほぼ満席。敷居が高そうなのにカジュアルな服装が多い。ということは慣れていてコスパの良さでリピーターが多いのかな。コースは前菜と北京ダックが先に出されて、それから飲茶をブリフィクスで5点選び,その後の主菜は魚が肉料理を選択して,最後に麺類とデザートと,なかなかのボリュームであった。広東料理をベースに香港料理から町中華までいろんなジャンルを柔軟に取り入れているということだが,まさにそんな感じな味,雰囲気であった。一流ホテルにありがちな豪華さや華美さは求めず,奇を衒うわけでもなく,それでも先端アーバンホテルのレストランの風格は維持し,料理人としての味の個性はしっかり主張したうえで、かつ経営的にも成功しなければならないという,誠に難しい全方位的経営が必要だが,今のところ良いバランスが取れているように見えた。ただうまい中華を求めていくと,少し肩透かしの感じは否めないな。全ての料理に通奏低音のように共通する何かがあるが,それが広東,香港,町中華など様々からなる混沌さから出ているものなんだろうが,私にはそれを上手く表現することは出来ない。まこれは個人差の問題ではあろうが,私の味覚神経にはピタッとハマるものでなかったようである。ここで高級食材や高い紹興酒を飲むのは躊躇われるかもしれない。個性のないのが個性かもね,というのが初訪問のランチの総合的評価である。たかか象の耳を触っただけでの感想で恐縮ですが。
麻布台ヒルズといえば,200,300億円のマンションが即売されたことで,チョーリッチ,セレブのイメージがあるが,実際にはそれほどのこともなく、ここジャンヌ東京も程よくゴージャス,スタイリッシュで使いがっては良さそうだ。東京タワーがほぼ全景見られるロビーは使わない手はないなと,よからぬ企みを描いて帰って来ました。

PER TE「マルゲリータ日本一間違いなし」

マルゲリータ日本一の噂を嗅ぎつけて行ってみた。大きなテーブルを挟んで8人が揃うと一斉にスタートする。名前の通り,Per teあなたのためにと愛を告白せんがばかりの若目のカップルが3組に,おっさん二人が場違いに座った。我々はper meであったが,十分に満足して帰って来た。私の対面の令嬢はさぞ迷惑であっであろうが,私も好んで座ったわけではない。システムを知らなかっただけだ。アミューズは焼きたてのクロワッサン風の形のフォッカチオに生ハム、,パンチェッタを乗せたもの。素朴で美味い。ついで丸茄子とカボチャの料理が二皿続いた。那須はマリネのような、カボチャはニョッキのような舌触りの知らない世界へ誘う。そしていよいよピッツァの登場。始めに一枚丸ごとがデモされて,その後1/8片がお皿で供される。マリナーラ,間に鮭の一皿を挟み,マルゲリータ,クアトロファルマージュ、フンギスペチャーレと連続パンチである。皆うまいがマルゲリータは自分史のなかで最高、フンギは本日はジロール茸にポルチーニの代わりが松茸であった。最後にラムの串焼きが出て締めはトマトのタリオリーニ、アンデンテも絶妙。
なんて言えば良いのか,今時のヌーベルイタリアーノリストランテでもないし、ピッツェリアとも程遠い稀有な空間であった。味も各皿は優れて美味。だけど次は,もう少し恥じらうことなく,ピッツァを腹一杯食べに来たいな。

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